平成20年度研究成果
1. 目的
現代の地域運営においては、地域間連携・広域連携が不可欠となりつつあるが、2014年度に予定される北陸新幹線金沢開業は、そのありように大きな影響を与えるものと考えられる。新幹線効果を活かすための受け皿づくりが喫緊の課題であり、「北陸新幹線開業を契機に公共交通機関による広域な地域連携の促進」をテーマに検討する。
平成19年度の活動から
<地域間連携・広域連携が必要な理由とその効果>
- 背景・理由
- 企業活動・消費活動:経済活動の広域化への対応
- 少子高齢化・経済の低成長:コスト縮減・効率化
- 広域支援体制構築:防災強化・災害復旧支援
- 県の枠組みを越えた地域イメージ創出とPR強化

- 北陸の地域連携効果:地域特性発揮・相互補完
- 産業振興:水資源・電力供給、試験研究機関の連携
- インフラ整備:北陸新幹線と環日本海地域の連携
- 観光振興:文化・歴史遺産を通じた長野・北陸の連携
- 災害・防災:大都市への復興ノウハウ提供、支援
<北陸の地域連携に影響を与える3つの要因>
- 北陸新幹線の開業:沿線地域間の新たな連携の創出、交流人口の増加
- 中国・ロシアの経済成長:物流等対岸交流における北陸の位置付けの変化
- 地球温暖化・気候変動:克雪・防水・農業関係技術、災害復旧ノウハウの他地域への移出
2. 調査研究の方法
研究は、新幹線開通で地域に生じる変化を想定し、以下の点を検討が必要なポイントとした。
北陸新幹線が地域にもたらすもの
- 時間距離の短縮
- 交流人口・来訪者増大:観光活性化、対外的PR効果、ストロー効果への対処
- 沿線地域間の連携:新たな地域圏・経済圏の形成、中小都市の大都市への吸引
- 公共交通の再構築
- 運営システムの検討:財政面の支援、地域インフラとしての制度構築
- 交通基盤の構築:2次交通による来訪者への配慮、新幹線効果の広範な波及
- 並行在来線の運営
- 不透明な新幹線並行区間の特急運行:日本海国土軸の分断、乗換・運賃値上げ
- 並行在来線の維持:2次交通、地域の足、広域輸送に不可欠で存続は必須
3. 研究の結果(概要)
地域の自立の視点と方策
- 新幹線を活用した地域振興
- 地域の魅力の発掘・PR
- 相互交流による地域活性化
- 地域発展の格差是正への対応
- 多面的交通ネットワーク構築
- 中小都市をつなぐ在来線
- 市内交通を担うバス・市内電車
- 補完的な自家用車・高速バス
- 地域を担う並行在来線運営
- 広域地域内の基幹輸送インフラ
- 地域・圏域の力が不可欠
- 道州制等の地域圏形成に寄与

- 新幹線と(並行)在来線の分担・連携による地域一体化
- 二次交通を含む北陸の公共交通ネットワーク形成
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広域的連携による北陸地域の自立












