柏崎「ものがたり復興」の現状~サンタクルーズ再訪問の報告
これまでの経緯
プロジェクトIIIA「中越地震被災地(中山間地)復興に関する検討」では、「成熟社会における復興概念の比較研究」「中越の復興プロセスの研究」「市民参画によるまちづくりモデルの研究」の3つを基本研究テーマとして、当初は欧米諸国の災害復興プロセスと中越の災害復興プロセスを比較検討、研究してきた。
そこで、2007年4月にアメリカ・サンタクルーズ市へ調査団を派遣し、1989年10月17日にアメリカサンフランシスコ沿岸で発生した「ロマプリータ地震」における復興プロセスについて、現地の関係者からヒアリングを行った。
サンタクルーズの視察においては、「復興ものがたり」と呼ばれている一つの復興手法を現地調査し、それが中越大震災の被災地の復興の良い手法となり得るか検討した。
しかしながら結果として、アメリカではサンタクルーズの事例を「復興ものがたり」という一つの手法としての認識はされていなかったが、中越地域における復興プロセスとの比較検討により「ものがたり復興」とも呼べる手法が導き出された。
しかし、奇しくも視察の直後の2007年7月16日に発生した中越沖地震においては、アメリカ・サンタクルーズと同じような地方都市の柏崎市が大きな被害を受けた。そこで、この委員会の方向性を変え、先述の復興手法を中越沖地震の復興に活用できないか、柏崎市「えんま通り商店街」における復興プロセスで実践することとした。
現在、中越沖地震で大きな被害を受けた柏崎市などでは、地震後からインフラの復旧は着実に進んでいるものの、大きな被害を受けたえんま通り商店街では復興の方向性がまだ明確にできないまま時間が過ぎようとしている。
サンタクルーズ市を再訪問
今回の視察訪問は2008年5月1日から6日の日程で、中越沖地震発生直後から復興活動に携わっているメンバーを加え、昨年に訪問した関係者を再訪した。そこでは、柏崎を中心としてサンタクルーズでの「ものがたり復興」手法を用いながら復興活動を行っている状況を報告し、現地の方々と議論する場を設けた。
今回は、サンタクルーズ市の都市再開発部など、行政がどのように復興に携わってきたか、また地震後の特別税(税収増加融資制度)の仕組みなど、日本では見られない行政の支援方法について調査を行い、今後も日本とアメリカで情報交換を継続していくことを確認した。


また、近隣の地方都市をめぐり、歴史的建造物などをうまく保全しながら、それらを観光資源として巧みに見せている手法についても調査を行った。


“EARTHQUAKE WARNING.
THIS IS AN UNREINFORCED MASONRY BUILDING. YOU MAY NOT BE SAFE IN SIDE OR NEAR UNREINFORCED MASONRY BUILDINGS DURING AN EARTHQUAKE.”












