平成21年度研究成果

趣旨・背景

本プロジェクトでは、「成熟社会における復興概念の比較研究」「中越の復興プロセスの研究」「市民参画によるまちづくりモデルの研究」の3つのテーマを基本に掲げ、当初は欧米諸国の災害復興プロセスと中越の災害復興プロセスを比較検討、調査研究してきた。

比較対象の調査地として、アメリカ・サンタクルーズ市へ調査団を派遣し「ロマプリータ地震」における復興プロセスについて、当時震災復興に携わった関係者にヒアリングを行った。そこでは、「復興ものがたり」と呼ばれている一つの復興手法が存在し、それが日本の被災地の復興への一手法となり得るか検討した。

平成21年度の研究テーマ

21年度は、中越大震災、中越沖地震という2つの地震災害における被災地の復興・再生の支援に関わり調査研究を進めるとともに、他地域にも有効な社会提言・政策提言等を行うことを目的として、復興支援プログラム策定における理論的整理、「ものがたり復興」手法の一般モデル化や体系的な整理、活用に資する資料化を図った。

  1. 第一回委員会
    過去2年間の現地調査(サンタクルーズ)の結果の再確認と、報告書とりまとめ方針の確認
  2. 第二回委員会
    「ものがたり復興」の特性や要件、成功のポイントや課題の分析・整理と、柏崎における復興活動への活用の可能性の検討
  3. 報告書取りまとめ作業
    復興に関わる人たちに「ものがたり復興」手法を理解・共有してもらえる入門書的な報告書のとりまとめ

平成21年度の活動成果

「ものがたり復興」の有効性とともに、事例の分析や研究会での意見交換等で得られた課題や問題点等を明確に提示し、今後の取り組みや研究の参考とすべく報告書を作成した。

中長期の未来を起点として、その目標を達成するための取り組みを、現在に遡る形で計画を考える。未来を考えるために地域の歴史(過去)に遡る。時間軸の幅は大きく、目標点は自在に設定できる。

プロジェクトⅢ 中越地震被災地(中山間地)復興に関する検討
~柏崎「ものがたり復興委員会」~
報告書